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[issued:2006.06.23]

すべり併用の高性能複合免震「ハイブリッドTASS構法」

Hybrid TASS

すべりとゴムの組み合わせが超長周期化を実現、大成建設の高性能免震技術構法です


1. 

ハイブリッドTASS構法の性能と効果


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すべりとゴムで超長周期化を実現した高性能免震技術



 ハイブリッドTASS構法はすべり支承と積層ゴム支承の2つの免震装置を組み合わせることにより、一般的な免震装置が2秒程度の長周期化を目標としているのに対し、4∼5秒という画期的な長周期化を実現しています。
 すべりによる摩擦がダンパー効果を兼ねるので、通常はダンパーを取り付ける必要がないため、ローコストであるというメリットがあります。

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あらゆる建物で免震効果を発揮

 地震動には短周期から長周期までのいろいろな周期の波が含まれています。一般的な地震では、主に1秒前後の短い周期成分をもつ波が大きなエネルギーを持っているため、建物にも強い影響があります。
 ハイブリッドTASSは、元々周期を持たない「すべり現象」を利用するため、一般の免震に比べ、より長周期化が容易で、様々な条件にある建物に対して免震効果を有効に発揮することができます。また、大きな免震効果により建物に伝わる地震力が大幅に減衰されるので構造部材の断面がよりスリム化できるため設計の柔軟性の向上や上部躯体費用の軽減といった効果も期待できます。

周期と免震効果の関連
免震構造では長周期化による効果と同時に、エネルギーを吸収する「減衰効果」もはたらき、その両面で建物への影響を弱めています。
ハイブリッドTASS構法は、エネルギー変換効率のよい「すべり現象」を採用しているため、減衰効果も大きくなります。

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長周期化がもたらす高い免震性能

 図は同じ地震波を用いて、主従の免震方式について応答解析した結果です。縦軸と横軸は地震時に免震層にかかる加速度と変位を示しており、原点に近いほど揺れが小さく性能がよいことになります。各方式の応答点の範囲を囲むと青色で示したハイブリッドTASS構法の輪は、他の形式に比べて原点に近いことがわかります


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実証された免震効果


阪神大震災の波形を使ったシミュレーション(実験)では、地震の強さが1/8程度まで弱められました。


 阪神大震災の波形を使ったシミュレーションでは、地面の最大加速度"820gal(ガル)"に対して、免震建物の加速度は"110gal"と、およそ1/8程度に低減されています。
 100ガルの揺れはコップの水が波立つ程度とされており、家具等の転倒は、200?250galを越えるあたりから始まるとされていますから、ハイブリッドTASS構法により、地震力が大幅に低減されたことがわかります。

 2004年10月23日に起きた新潟県中越地震で小知谷市は震度6強の激しい揺れにみまわれました。この大地震に対してハイブリッドTASS構法を用いた免震建物「水仙の家」ではキャビネットの転倒もなく、食器棚の食器の破損もありませんでした。
新潟県中越地震はどのような地震だったのか?

新潟県中越地震の被害と教訓を基に、震災から生活、事業を守るためにはどうするべきかを考えます。


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