既存の建物に免震装置を設置する場合、周辺状況や建物の使用状況などを考慮して、装置の設置場所を検討する必要があります。主な設置場所としては、
1. 既存建物の基礎下部(基礎免震)
2. 地下部分中間階(地下中間階免震)
3. 地上部分中間階(地上中間階免震)
の3通りが考えられます。
地下階も含め、建物全てを免震化する方法です。基礎下部に新たに耐圧版をもうけ、既存の建物基礎とのあいだに免震装置を設置します。建物全体が免震化されるため、地震時の機能維持性能は非常に高いと言えます。周辺に山留めの擁壁を設置する必要があるため、地下階数が多く、装置の設置レベルが深くなるような場合は工事規模も大きくなります。
地下階の柱に免震装置を設置する方法です。 地上階を免震化すると共に、地震時に地下の構造体にかかる負担を軽減し、建物全体の安全性を高めます。免震装置を設置した深さまでのドライエリアが必要です。
地上階の柱に免震装置を取りつける案です。 周辺にドライエリアを設ける必要がないためコストパフォーマンスに優れた方法と言えます。