レジリエンスの未来

2015.3.23 レジリエンス:Cafe Vol.6「持ち込みカフェ2:復興ボランティア学×レジリエンスの未来」開催レポート

3/14より仙台で開催される「第3回 国連防災世界会議」。
直前の開催となった今回のカフェは、石巻専修大学経営学部山崎ゼミナールの山崎教授および、学生さんたちにもご参加いただいて、「復興ボランティア学」との連携開催となりました。
今回のレポートは、カフェにご参加いただいた、石巻専修大学の学生さんのお声をそのままお届けします。
間もなく4年が経過しようとしている復興の現場の「今」の姿と、それに取り組みながら未来に向かおうとする若者の「思い」を感じ取っていただければと思います。

開催概要

開催日時 2015年2月20日(水) 18:30~20:30
会場 新宿センタービル 52F 大成建設小ホール
主催 大成建設株式会社
協力

株式会社フューチャーセッションズ

一般社団法人企業間フューチャーセンター

京都造形芸術大学外苑キャンパス
Planetary Design 講座(竹村真一教授)

石巻専修大学「復興ボランティア学」
プロジェクト

「レジリエンス:Cafe Vol.6」に参加し思ったこと

石巻専修大学経営学部 3年 相原 拓弥

初めてレジリエンスカフェに参加して、貴重なお話をいただいたり、石巻の現状を伝えたりできて、良い時間を過ごせました。

参加するまでは『レジリエンス』という言葉の意味が理解できなかったのですが、みなさんから、私生活の中でのレジエンスについて、わかりやすく話していただきよかったです。私の理解では、レジリエンスとは、成長する過程で目的を達成するために、逆境を乗り越え、跳ね返す力であると感じました。

また、対話を通して、東北以外の人が石巻の復興について、どこまで知っていて、どんな考え方を持っているかを知ることができました。自分の経験や、仮設住宅の現状を伝えることで、復興に対して少しでも役に立てばいいなと思っています。

今回の場で、改めて自分たちの活動と向き合えたこと、社会人であるみなさんのお話できたことは、きっと今後の活動の力になります。被災者の心の復興についても、『復元力』『回復力』でもあるレジリエンスが鍵になると思うので、1日1日を大切に過ごし、石巻の力になれるよう努めて行きます。


参加者の皆さんへ石巻の仮設住宅の現状を、ホワイトボードを使い説明した相原君。
ゼミでは仮設住宅実態アンケート調査班に所属しており、現状を知っている。


石巻専修大学経営学部 3年 粟野洋輔

今までレジリエンスという言葉は何度か聞いた事がありますが、今回初めてレジリエンスという言葉の意味を考えました。レジリエンスとは、リスクにさらされてもしなやかに対応し、そこから得た教訓を糧に創造的に回復していく能力を意味するのです。

最初は自分にとってレジリエンスは無縁だと思っていましたが、山崎ゼミナールの復興支援活動で無意識のうちにレジリエンスを身に付けていたことがわかりました。私達の活動には、「にこにこプレーパーク」という、石巻市管内の小学生を対象にした子供の遊び場づくり支援があります。「にこにこプレーパーク」を開催する時には、石巻市管内の小学校にチラシを配るのですが、1人ではできません。しかし、助けてくれる仲間が私にはいました。誰に助けてもらえる能力もレジリエンスの一つだと教わりました。

そう考えると山崎ゼミナールのゼミ生はレジリエンスが高いと言えます。このように思いがけないことからレジリエンスへと繋がっているとわかりました。


今回参加した山崎ゼミ生の中で唯一石巻出身であり、震災以前から石巻に住んでいるからこそ復興に対する思いも強い。
会では震災直後津波によりずぶ濡れになった人がいた石巻の状況を話した。


石巻専修大学経営学部 3年 内田悠之

レジリエンスカフェに参加して、多様な分野で活躍なさっている方々と対話ができました。前半部分での自己紹介では、普段一緒にいても聞くことのない、同じゼミの仲間の想いと、ゼミの山崎先生の震災直後の行動と想いを聴くことができました。こういった機会がなければ、なかなか聞くことができませんでした。

「レジリエンス」というテーマのもと、レジリエンスついて様々な見方、考え方があることを確認し、「自分の震災直後の行動がレジリエンスにともなっていた」ということを教えていただきました。私は石巻の現状を伝えるという立場で参加したのですが、かえって社会人の方々から教えていただくことばかりでした。リーダーシップについて、自分が納得いくようなリーダーシップを取れずにいた過去を打ち明けたところ、「リーダーが目立つ組織は成功しない」との言葉をいただきました。考えてみれば、自分は先頭に立って引っ張っていくようなタイプではないので、あまり目立つことはなかったのですが、それは自分の個性だと気づくことができました。

石巻の現状、復興について話し合うなかで、参加者それぞれの立場、経験から活発な意見が飛び交い、少々言葉も荒くなっていた場面もありました。しかし、それは本音の話ができたことだと思っています。自分にとっても有意義な時間となりました。終了も21時を予定していましたが、終了したのは22時を過ぎていましたが、あっという間でした。また参加していた社会人の方々から、このように自分たちが石巻のために発信していくことの大切さを教えていただくとともに、今後もこの様な場に参加するようにとの、アドバイスをいただきました。これからも自分のできることを精一杯続けて行こうと思います。


山崎ゼミのゼミ長を務めた内田君。復興支援活動を行う組織のリーダーとしての悩みや、被災者の思いを語った。


石巻専修大学経営学部 4年 大畑普子

私は「レジリエンス」という言葉をこの会に参加するまで知りませんでした。事前に言葉を調べると心理学の用語で回復力や耐久力と書いてありました。しかし、レジリエンスの意味はいろいろとあって、例えば海洋学では、プランクトンが多く繁殖する海だったから、汚染した環境が早く回復するという意味になるということでした。

そこで、復興について考えてみると、レジリエンスとは、震災から自分の力で立ち直ったということではなく、震災以前から震災への備えがあったから、早く復興したという意味だと思いました。防災が大事なのは分かりきったことですが、いつ起こるか分からない震災に対して、備えをするのは難しいことです。震災を体験した人と、そうでない人には震災に対しての考えも違います。その差を埋めるには、どうしたらいいのかを考える機会となりました。社会人の視点から、客観的に、資金や制度など、学生では考えられない視点から防災について見ることができて、よかったです。ありがとうございました。


石巻専修大学「復興ボランティア学」
プロジェクト