レジリエンスの未来

2014.12.5 レジリエンス:Cafe Vol.4「つながりのレジリエンス」開催レポート

週末の夜、リラックスした雰囲気のなか「レジリエンスの未来」をキーワードに様々な参加者と対話していく「レジリエンス:Cafe」。レジリエンスを語るときには必ずといっていいほど言及される「つながり」について考えていった、4回目のカフェレポートです。

開催概要

開催日時 2014年12月5日(金) 18:30~20:30
会場 新宿センタービル 52F 大成建設小ホール
主催 大成建設株式会社
協力 株式会社フューチャーセッションズ
一般社団法人企業間フューチャーセンター
京都造形芸術大学外苑キャンパス
Planetary Design 講座 2014
(竹村真一教授)

レジリエンスを語る時、必ずと言っていいくらい言及される「繋がり」や「コミュニティ」という言葉。そこには、どんな意味があるのでしょうか。どんな繋がりやコミュニティがレジリエンスに繋がっていくのでしょうか。
今回のレジリエンス:Cafeは、そんなテーマで対話を進めていきました。

富士山をシルエットにした、冬らしいきれいな夕景を見た後、徐々に参加者の方々がサークルに集まってこられました。今回は、かなり突っ込んだ対話になることも予想されたので、サークルで軽い自己紹介の後、早速テーブルに分かれ、ワールドカフェの形式で対話がスタートしました。

今回のテーマは「つながりのレジリエンス」。
レジリエンスをつくり、それを強化していくつながりはどのようなつながりなのかを考えていきます。
レジリエンスにはどのようなつながりが必要なのか、逆にレジリエンスを阻害するつながりはどんなものなのか。
あるいは、そのつながりがレジリエントであるとはどのようなものなのか。

○人

○地域や国

○組織(組織内、組織間)

○ネットワークシステム(電力、上下水道、インターネットなど)

などの、様々なつながりについてそれぞれが思うことを出し合っていきました。

ワールドカフェでは、3ラウンドで「つながりのレジリエンス」について対話を進めていきました。

R1:レジリエントなもの、そうでないものについて(どこがそうで、どこがそうでないか)
R2:レジリエントなつながり方に必要な物はなんだろうか(つながりや関係のイメージ)
R3:レジリエントなつながりになる時、つながっているものに必要なものはなんだろうか

レジリエントなつながりに必要なものとして、真っ先に挙げられたのは

「共有された思い」や「志」。

それを中心にして、生き残っていくために繋がってきたのが、そもそもの人の集団の発生だろうということでした。

では、それをレジリエントにしていく要素としては何が必要なのか?という問いかけに対しては

「遊び心」
「新しいものを受け入れる土壌」

など、ゆるさや新陳代謝の高さをイメージするキーワードがたくさん出てきました。

「同じ方向を見ているが、皆が同じことをしない。それが受け入れられることで居心地の良さも変化への対応も受け入れられるのでは?」

「それでも、つながっていることの意味となる『芯』が必要で、それも変化していって良い」

など、強いつながりというよりも、柔軟なイメージが多く出ていました。

全体のシェアの中でも、大きく注目された意見があります。

「いわゆる、代々続く不良グループというのは、勝手に集まって卒業していくと代替わりもするし、非常にレジリエントな組織といえるのではないか?」

という、ユニークな意見も出てきました。

いつもは明確なアウトプットを作らない「レジリエンス:Cafe」ですが、今回は皆さんが対話の中でイメージした「つながりのレジリエンス」を共有するために、それぞれ自由にスケッチを描いてみました。

○「赤い糸」のような見えない運命によって結ばれているものもあるのではないか
○ムダと思われているものや遊び心こそが必要
○異質なものを受け入れる受容性のあるつながり
○つながりを構成する「個」は個性を持つこととそれを発揮できることが重要
○自然と集まり、自然とその中で役割が発生していくようなつながり
○何か芯となるものがあるが、それを取り巻くアメーバーのような変形
○執着しない、捨て去ることもできる
○求心力が必要だし、そこには強力なリーダーも必要
○リーダーが交代できる、その時に応じたリーダーが出てくる様な組織
○ピンチがあるから団結する:ピンチを敏感に察する
○性能が高い個が、太いコミュニケーションでつながる
○形があるわけではなく、どうなっていても何かでつながっている

本当に多様で多彩なイメージが挙げられていきましたが、どれもうなずくことばかり。

何よりもアウトプットしたスケッチが、みなアートとして通用するのではないかと思うくらい、ユニークで楽しいものばかりでした。
最後のチェックアウトで出てきた

「多様で個性ある、自立した個が多様につながって柔軟に役割を持って対応していく。それもレジリエントなつながりだが、そうした多様な小さなつながりが、さらに多様に繋がっていく事が大きなレジリエンスを産んでいくと思う」

という意見が、その言葉通り今回の大きなまとめとなったように思います。