レジリエンスの未来

2014.11.28 フューチャーセッション「レジリエンスの未来4」開催レポート

[第4部]プロトタイピングする
―アウトプットを発表―

プロトタイピングでは、新しいビジョンに向かうアイデアを可視化し、共有します。

レジリエントな未来社会を創造するためには「どのような取り組みが考えられ、どんなものが必要なのか?」、「その時、自分自身にできることは何なのか?」をチームごとに対話を通じて検討・検証し、その内容を表現した7つのアウトプットを発表します。


レジリエンス新聞の内容はいかに。チーム全員で7つのアウトプットを発表していきました。

■「レジリエンス未来新聞」
(詳しい内容はこちらからご覧いただけます。)

  • 【01】ココロザス新聞「シニア人材が地域をケア 死金が志金に」
  • 【02】食のDIY in Tokyo「秋の食フェス」大成功までの道のり
  • 【03】列島人創り新聞「レジリエンスコミュニティーネットワークが発足!!」
  • 【04】レジコト新聞「崩壊した”よわい町”を企業と市民がみごとに再生」
  • 【05】毎朝居る所に届く新聞「都内の『多地域居住者』8割超」
  • 【06】つながり新聞「隣人つながりプロジェクト絶好調!!」
  • 【07】ニューズペーパーディスカバリー「日本一楽しい『まち』大賞受賞!」


いずれも独創的な切り口となったレジリエンス新聞。チーム発表にも熱が入ります。

この7つの新聞がすべて実現した時に本当にレジリエンスな社会になっているのだろうか?
これらの発表が全て実現した時に、本当に世の中がレジリエンスな社会になるのだろうか?
さらに、これら一つひとつのプロジェクトは本当に実現可能なのだろうか?

「成果と実行可能性、この両面からもう一度深く考えてほしい」という野村さんの言葉を受け、チームごとの発表の後、さらにアウトプットしたプロトタイプを全員で深めていきます。

最後に、それぞれの新聞で各プロジェクトがレジリエンスな社会を創り上げていくための活動を行う上で一番必要なことは何なのかについて、この日の収穫を参加者全員で発表していきました。

【01】ココロザス新聞「シニア人材が地域をケア 死金が志金に」

社会に適合できない人たちを含めて能力開発をしていく、その入り口がケア。その中心にあるのは、人が城であり石垣であるということ。このプランが上手くいけば、若者が老後に入った時に、日本は世界一幸せな国になるんだと実感できる世の中に。幸せな人が多い国が幸せな社会。そして、それがレジリエントな社会。


トップパッターはココロザス新聞。

【02】食のDIY in Tokyo「秋の食フェス」大成功までの道のり

絶対条件として健康的かつ美味しい食を見つめ直したい。そこで人が生きる上でもっとも大切な「食」を中心とした仲間作りをコンセプトに。食べ物は一人では作れない。だからこそ、地域のコミュニティを形成し交流することが重要であり、みんなで作る相互関係が大事。共通項は食べると嬉しい、そして笑顔になること。

【03】列島人創り新聞「レジリエンスコミュニティーネットワークが発足!!」

レジリエンスのコミュニティということで、人材育成のために何ができるのかを問えば、現在という指標で人材を人財とみなすことが必要。一人ひとりが自立した個として助け合い、弱い人、不自由な人を分け隔てなく助けることができるという想像力が大切。

【04】レジコト新聞「崩壊した“よわい町”を企業と市民がみごとに再生」

日本は成熟社会だが、社会システムはいまだ不完全であり、皆の思いを活かす社会の仕組みがないと、個人の力だけでは限界がある。それにはボランティアと企業の技術をまとめられるシステムがあればいい。それが人同士が繋がっていく仕組みではないだろうか。


住み方・働き方の変革を目指すレジコト新聞。

【05】毎朝居る所に届く新聞「都内の『多地域居住者』8割超」

価値観の多様化をいかに拡大していくかを考え、複線化した地域と地域が繋がる構想に至った。それには1対1の関係が大切。さらに複数拠点で暮らすためにはワークスタイルの変革が必要。目指すべき究極の目標は場所に囚われない働き方のシステム。

【06】つながり新聞「隣人つながりプロジェクト絶好調!!」

挨拶、つながり、笑顔。それはお金がかからない。ラジオ体操や草刈りも同様。まずは身近なことから初めて、その力を信じる。辛い時でも立ち止まらず、半歩でもいいので踏み出す勇気が必要。でもそれにはリーダーが必要。誰かが生み出し、引っ張る必要性を感じる。今後は実効性が高く明日からできる、どこででも誰でもできる、そんな地域社会に貢献できるようにブラッシュアップしたい。

【07】ニューズペーパーディスカバリー「日本一楽しい『まち』大賞受賞!」

レジリエンスは特殊なことではない。難しく考えずに日常の中で困ったことを解決していくことから始めることが大切。そして地域、町、マンションの中、オープンに気軽に受け入れ、解決することを積み重ねていけば、自ずと有事の際に活かされる。ゆるく、しかし強く、こういう繋がりを形成していくにはギブアンドテークではなく、ギブアンドギブを楽しむ気持ちが大事。


「ゆるい繋がり」に着目したディスカバリー。

こうして発表されたアウトプットの全てが実現しないとレジリエントな社会は実現しません。一つだけでは不完全であり、だからこそ全てのアイデアを実現していくことが大切です。そのためにも、どうやってこれらのコミュニティが発展し、繋げていくか。今回のセッションのまとめとして、最後に小野部長が挨拶を行いました。

小野部長:最近ずっと考えているのは、レジリエンスを創りだすのはやはり人であり、そこにはレジリエントな繋がりが必要であるということです。
それではいったいどのような繋がり方が本当のレジリエンスなのだろうか?ということに対して、例えばそれなしでは生きていけないような強い繋がりは逆にレジリエンスを阻害し、むしろ弱いけれど信頼できる繋がりがレジリエンスに繋がるというお話がとても腑に落ちています。
一方では徹底的にダメージを受けてしまうことを受け入れることができること、本当に大切になものをなくした後にこそ発揮されるもの、それもレジリエンスだと思っています。それがどんな姿なのかをぜひ考えていきたいと思っています。


「レジリエンスの未来」のこれからについて語る小野部長。

今年の3月から始めているセッションですが、考えれば考えるほどレジリエンスな思考が広がり、深まっていきます。そういう意味で我々の社会や生活、仕事に対して、これまでとはまったく違う面が見えてきます。だからこそ、このセッションはこれからも続けていきたいと思います。

今回は、新たに始まる3回シリーズとしてのセッションがスタートしました。次回は2015年2月13日に、こうしたレジリエンスの未来ビジョン実現に向かうレジリエンスプロジェクトを組み上げていくセッションを開催します。またその間にも、もっとリラックスして「レジリエンス」のイメージを共有していく「レジリエンス:Cafe」のシリーズ開催や、連携している竹村真一先生の「レジリエンス思考を鍛え、レジリエンス人材を育成する『プラネタリーデザイン講座』も開催されていきます。さらに大きなゴールとしては、2015年3月に仙台で開催される「第3回 国連防災世界会議のパブリックフォーラム(3月14日 午後)に向かって行きたいと思います。そこに向けて、真のレジリエンスなプロジェクトを創造していきましょう。


新たなレジリエンス社会の未来創造を巡る「長い一日」を終え、最後は参加者全員で記念写真となりました。


2014.11.28 フューチャーセッション「レジリエンスの未来4」アウトプットレポート

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2014.11.28
フューチャーセッション

「レジリエンスの未来4」アウトプットレポート

11月のセッションでアウトプットされた7つのプロジェクトアイデアのご紹介です。