レジリエンスの未来

2015.1.16 レジリエンス:Cafe Vol.5「持ち込みカフェ」開催レポート

週末の夜、リラックスした雰囲気のなか「レジリエンスの未来」をキーワードに様々な参加者と対話していく「レジリエンス:Cafe」。今回は「持ち込みカフェ」として、参加者ご自身のテーマを持ち込んで頂き、それぞれのテーブルで対話していきました。

開催概要

開催日時 2015年1月16日(金) 18:30~20:30
会場 新宿センタービル 52F 大成建設小ホール
主催 大成建設株式会社
連携

株式会社フューチャーセッションズ

一般社団法人企業間フューチャーセンター

京都造形芸術大学外苑キャンパス
Planetary Design 講座 2014
(竹村真一教授)

今回は参加者自身でテーマを持ち込んでいただく「持ち込みカフェ」。
スタートアップでは、「レジリエンスの未来4」でのアウトプットシートを見ながら

○レジリエンスの高い企業とは?

○地域社会のレジリエンス

○既存サービスのリデザインでレジリエンスを高める

という、3つのテーマで、それぞれのテーブルで対話を進めていきました。

レジリエンスの高い企業とは?

皆さんがそれぞれ考えるイメージが異なっており、相反するような意見が沢山出てきました。最終的には、普段使っているファシリティや環境、必要な人材が無くなったとしても・・という方向での対話になりました。

○カリスマ的リーダーがたくさんいる。

○一人一人の技術(能力)が高い。

○組織的に動けるように、常に連絡手段を持っている。

○部品をどこのメーカーから仕入れても、製品が作れるよう共通化されている。

○空輸能力を持っている。

といったものに対して、「レジリエンスを考えるのだから、そうしたものがダメになった時でも、何とかできる企業として見た時はどうか」という意見が出て、

○粘り強い社員がたくさんいる。

○連絡が取れなくても現場で個々に判断できる人材が多い

○社員の結びつきが強く、情熱を持っており会社がつぶれても、立て直せる。

○施設が分散しており、それぞれが独立でも機能するし、共助できると、

ほぼ相反する意見やイメージも出てきました。そして、そのために日常の姿も

○パニックにならないよう極限状態を訓練・体験している人材が多い

○失敗を許容すると共にオープンにしてリカバリー体験を共有できる企業

これらのイメージは危機の時にというより、むしろ、より良い企業として必要な、日常の企業の姿のように思えます。

地域社会のレジリエンス

○「地方」と「地域」の違いは何か?「地方」は「中央」の対立概念であり、「中央」に劣る存在として認識されやすい。では なく「地域」ならば、東京も「地域」のひとつにすぎなくなる。そういった観点で考えたい。

○「価値観」がキーワードとしてあがった。
特に、現代で支配的な「金だけ」「今だけ」「自分だけ」の3つの物差しでは、必ず行き詰まりが来る。「金以外の大切なものやことに気づく」「過去や未来に思いをはせる」「他者を視野に入れる」だけでも思考やアイデアにひろがりと深みが生まれるのでは?

○「地方に元気を」といっても「仕事がない(=生活していけない)」ことが人が離れる大きな理由。

○超高層ビルでは、大規模災害時に、弱みが一気にあらわになる。昇り降りだけでも大変。

既存サービスのリデザイン

アイデアは練りすぎてしまわないよう、早く、ちょっとでも実現してみる事が必要。はじめから新しい製品として事業計画をたてるのは難しくて、なかなかスタートは切れない。普段も使うものをちょっと応用したレベルを思考しながら、とにかく早く始めて改善を重ねて行き、とにかく実際にやってしまう、作ってしまうことが大切。

○屋台やワゴン、キッチンカーなどのような、お祭りやマルシェでも使う独立した移動可能なユニットに非常時の役割をもたせる

○移動もできる、熱も確保できる、ある程度の食材もストックできるし運搬もできる

○太陽光+バッテリーで電源供給と移動のエネルギーを

○水の確保が必要、雨水の貯留や濾過機能を考える

○小さなものが自分で移動することで、必要に応じた対応が可能になる

○集合と分散、あるいはデイジーチェーン化も

○日常の賑わいを得るために、企業や自治体が場所の提供や投資をすれば、自律分散型の非常用移動インフラになる。

それぞれで異なったテーマで進めていきましたが、まとめて見ていくと

○自立と自律して動く個の集合

○個々の中に様々な能力

○マネーには換算できない求心力

○日常からのストレスのない移行(日常との親和性)

などの共通要素が見て取れるのではないでしょうか。
これらは言い換えると、レジリエンスを獲得するための構成要素なのかもしれません。