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[issued:2011.10.13]

特集:次に備える2

ファシリティと業務の関係性から考える影響分析

―現状分析から結果事象への展開―

事業継続に取り組む最初の一歩、それが「業務停止に対する影響評価分析」です。
今回は、製造業を例に「ファシリティ」との関連性から影響度評価へのアプローチ方法を紹介します。

関山雄介ポートレイト大成建設(株)
LCC推進部 FM推進室
課長
関山雄介

1. 

ファシリティと業務


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ファシリティとは?

業務を構築する要素

様々な業務の構成要素


ファシリティは単に土地・建物だけではなく、人が働く内部環境や、近隣・地域社会といった外部環境、コンピュータネットワーク等の情報環境なども含まれます。食品工場においても、製造をはじめとする様々な業務に関わりが深く、今回のテーマである事業継続に取り組む上でも欠かせない重要な経営資源の1つです。

これらのファシリティすべてを経営にとって最適な状態(コスト最小、効果最大)で保有し、賃借し、使用し、運営し、維持するための総合的な経営管理活動が「ファシリティマネジメント」です。
ファシリティの構成例
ファシリティの構成例
ファシリティはさらに細かな項目似分解され、それぞれの機能を構築する構成にドリルダウンすることができます。この構成分解は、今後IFRSの導入においてもコンポーネントアカウントを考える上で重要となってきます。

IFRSの導入による企業不動産戦略への影響とその再構築

企業の評価基準がグローバル化に向けて大きく変化する中で、大きな経営リソースのひとつである『企業不動産(CRE)』にもその戦略の見直しが必要となってきています。

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影響度評価へのアプローチ

ファシリティマネジメントの視点から企業経営への影響度を評価するためには、以下の3つについて特定することが必要です。

中核事業(重要製品)は何か?
重要業務(重要工程)は何か?
重要ファシリティはどこなのか?

上記で得られた結果をもとに、右図のようなプロセスによって総合的にリスクによる影響度を判断します。

企業経営への影響度評価
企業経営への影響度評価
BIA:業務インパクト分析(Business Impact Analysis)
FIA:ファシリティインパクト分析(Facility Impact Analysis)

中核事業とは、企業の存続(事業の継続)に関わるもっとも重要性の高い事業を指します。製造業においては、主に売上や特定顧客などに貢献度の高い重要製品の生産が該当します。

重要業務とは、こうした中核事業を行うのに必要不可欠な業務プロセスを指します。例えば、売上の大半を占める重要製品の生産が中核事業であれば、その生産には欠かせない重要な工程が該当します。また、工場以外に目を向けると、受注から納品・決済までのすべてのプロセスが重要業務の対象となります。

どのような業務に出会っても、必ず何らかの形でファシリティが関わっています。場合によっては、重要業務自体が大きくファシリティに依存しており、ファシリティのあり方次第で業務の遂行が大きく左右される事になります。

こうした業務とファリティの相互関係を考え、分析し、評価していくことが大切です。この作業を行うことで、工場内のファシリティの利用実態が把握できると同時に、中核事業を特定し、対象を絞り込むことで、被災前の減災対策段階において、影響度の高い重要業務に関連するファシリティから、減災対策を実施することが可能になると同時に、被災後に生産が停止した際の復旧の優先順位付が明確になります。
大成建設のファシリティマネジメント
大成建設のファシリティマネジメント

「ファシリティを経営に活かすこと」
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