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[issued:2008.01.16]

特集:耐震補強の現場 その2

技術力、現場力、そして人間力で実現する「使いながら」

いまや一般化しつつある「使いながらの耐震補強」。
建物を事業活動の場として使いながら耐震補強は、建物の診断力、補強の設計力に加え、確かな「現場力」によって実現します。


4. 

現場で発揮される人間力


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我々のスキルをお客様のバリューに


栗林:
耐震補強だけではなく、リニューアルという観点から見れば、内外装はもちろん、耐震補強、アスベスト対策、設備更新や盛り換えに関し現場担当者のもつノウハウやスキルが、お客様により大きなメリットをご提供できると思います。


杉崎:
ファシリティを知り尽くしたプロフェッショナルの視点で建物をみていくということですね。
建物の最適なバリューアップを実現する診断技術や補強技術、サービスを持っていたり開発できること、さらにそれらをいかに理解していただけるようご提案できるかが重要となっています。価格面ももちろんですが、価格だけでないお客様へのメリットをいかに提供できるかをつねに心がけないといけませんね。



栗林:
使いながらの耐震補強は、バリューアップの典型的なもののひとつだと思いますが、そこには様々なハードルが待ち受けています。
建物の使われ方をきちんと把握しておかないと施工計画は無論のこと、補強設計も絵に描いたなんとかになってしまいます。また、前述の様に構造体だけでなく設備機器や配管、配線の切り替えも必要になる場合が多いのです。

使いながらを実現するため、現場の担当者、特に作業所長にはオーナー、テナント、近隣の方々とオープンマインドで話せる雰囲気、環境をつくるための「コミュニケーション力」や、現場の状況に応じスケジュール調整や対応に関する「調整力」「判断力」が大いに求められています。しかもそれは高い「技術力」によってきちんと裏打ちされたものでなければなりません。


杉崎:
耐震、制震、免震のための要素技術だけではなく、プロジェクト全体へのきめ細やかな配慮が欠かせないということですね。


栗林:
お客様に満足していただける耐震補強に必要なのは施工ノウハウ、コミュニケーション力、判断力。これらはすべて人に属するところが大きいものです。こういった「人の力」をどう伸ばし、こういった力を持つ人をいかに育てるかが重要な課題です。そして現場のスキルとしてをいかに継承していくかをつねに意識して日々の業務に取り組んで行きたいと思います。

大成建設のファシリティマネジメント
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「ファシリティを経営に活かすこと」
大成建設のFMは、施設を経営資源としてとらえ、強固な経営基盤づくりをサポートします。

大成建設のリニューアル・コンバージョン
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お客様の建物に関する諸問題の解決を最適なご提案でお手伝いいたします。


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作業所長インタビュー3

建物の用途が異なると耐震補強も変わる 籠田清彦(かごたきよひこ)所長 都内で、様々な耐震補強やリニューアル工事を担当

■マンション住民の生活を妨げないために
私が最初に手がけた耐震補強はマンションでした。
計画自体は、駐車場として使われている1階ピロティの10数本の柱に鉄板を巻きつけ、吹き抜けを水平スラブで塞ぐことで躯体の耐震性能を向上させるというものです。工事中でも生活に極力支障がないように共用部分のみで可能な補強としていますが、もちろん、住みながらの工事が条件。人が寝ている夜間は工事が出来ません。
また、駐車場の工事という事で施工期間中の代替駐車場として、近所に土地を探し簡易駐車場を設けることを管理組合に提案し実現しました。
マンションの耐震補強例が少ないこともあり、こちらのマンションでは管理組合の理事長の方が、補強後、マンション協会などにも積極的に情報発信をされていました。耐震補強のおかげで、マンションの価値が向上し、評価価格もあがったとも聞いています。

■オフィスビル内でのローリングと夜間、週末限定工事
あるオフィスの使いながらの補強では、来客が多いオフィスということもありましたが、業務が終わった金曜日の夜7時から、土、日、そして月曜日の始業までの間だけというのが施工条件となっていました。しかも補強はすべて建物内部、オフィス内で執務スペースを移動(ローリング)していただきながら順繰りの工事としました。
また、特に内部の工事の場合は設備の配管、配線が改修等で変更している場合が多く、竣工当時の設計図とは異っているため、建物をすべて現地調査した上で施工計画をたてる事が重要となります。

■建物内の活動を見据えた的確な耐震補強を目指して
学校は、比較的時間に余裕がある夏休みに行います。それでもクラブ活動などで利用されており、安全や騒音などへの配慮が楽になるわけではありません。施工する立場にとっては、学校行事や先生や生徒はもちろん、PTA、近隣の方々等施設を利用する方々に対する理解と配慮が不可欠です。最近では、耐震補強したことを生徒の安全性への配慮として学生募集パンフレットに載せる学校も出てきていますね。
テナントビルはオーナーとの工事計画の交渉以外に各テナントとの調整が重要です。また、最近多くなっているATMが設置してあるような建物の場合は、そこに現金があるためセキュリティへの配慮も変わります。
最近増えつつあるのが工場と病院の耐震補強です。工場は耐震性能が企業の存続を左右します。病院は地域防災拠点としての社会的な役割も期待されています。病院の使いながらの補強では、内部のローリングが発生する場合、病室、診療室、食堂、厨房と、すべて衛生面の厳重な管理が必要になります。
 建物の用途、あるいはその建物の立地によって、耐震補強はかなりの違いがあります。満足していただけるものとするために、事前に補強設計を行う設計部門と施工を行う施工部門がその建物の中での活動を十分に踏まえ、耐震補強に活用する技術や施工計画を慎重に検討し計画をした上で、現場での判断も織り込みながら柔軟にしかも着実に施工することを心がけています。
RC造の耐震補強

耐震補強とは不足している耐震要素を補完するということ。大成建設は「やさしい」をキーコンセプトに、費用対効果の高い耐震補強をご提供します。

ステップバイステップで進める耐震化プロジェクト

大成建設では目的に応じて診断メニューをご用意し、耐震化プロジェクトにおける最適な補強方法、コスト、工期の実現を支援しています。


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