大成建設では数多くのプロジェクトでアーキテクトとエンジニアのコラボレーションが展開され、そこから生まれる斬新でユニークな技術とデザインに注目をいただいている。
■床面積最大化のための外壁による耐震構造と外装デザインを一体化させブランドを表現するMIKIMOTO Ginza2
■耐震性能、環境性能など多機能性と洗練されたデザインが両立する外装システムを具体化した大成札幌ビル
これらのプロジェクトに代表される様に、ラーメン構造+カーテンウォールという近代建築の常套句が隠してしまった建築本来の力強さなどの魅力と建築をつくる面白さがコラボレーションにあるのではないだろうか。
前回の対談では、建物内部の柱や壁で耐震補強をしようとすると内部の活動を一時的にでも停止しなければいけなくなるということから、建物の事業性や使い勝手からすると、外装のリニューアルと同時に行なう補強の有効性が高い、という話題が展開され、そこからさらに外装のデザインと構造の密接な関係について議論が広がった。
この関係は、新築の場合、より顕著になる。
建築界全体を見まわしても、外装のデザインと構造に関する多くの新しい試みに代表される、アーキテクトとエンジニアのコラボレーションが新たな建築の地平を切り拓き、建築専門のメディアに限らず、多様な場所で話題になっているという状況が見受けられる。
「特集:デザインと耐震」第2回は、
「コラボレーションは建築の原点」という認識のもと、昨年12月に竣工した
「MIKIMOTO Ginza2」、今年6月に竣工した
「大成札幌ビル」をめぐる、意匠、構造さらには設備のダイナミックなコラボレーションについて、そしてそこから生まれる
イノベーティブな建築デザインや技術の考え方(アーキテクチャー)について議論することとした。
美意識と技術、文化と経済の交差点に存在する建築は、その社会との多様な関係性を考えると、背景にある現代社会のイノベーションへの希求をカタチにしようとしているようにも思われる。特に、この対談では建築の魅力を大きく決定づける外装を中心に、コラボレーションの挑戦の実際を探っている。
まずはデザインと耐震を含む構造のコラボレーションの話題からスタートしてみたいと思う。
ナビゲーター
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林友斉(プロジェクト・アーキテクト)
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水谷太郎(シニア・エンジニア)