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[issued:2012.09.19]

旧耐震建物への投資、その検討ポイント

─経営者を元気にするためのファシリティマネジメントの取り組み─

旧耐震建物にとって大きな課題である耐震化投資について、ファシリティの活用と将来像という観点から考察します。

丸山玄ポートレイト大成建設(株)
LCC推進部 FM推進室
課長
丸山玄

3. 

ファシリティの戦略と無形価値の構築


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無形価値としてのファシリティ
 

同じオフィスのことを考えていても、立場によってはその捉え方がさまざまになります

同じオフィスに対しても、立場や役割、普段の関わり方によって、その評価や思いは様々です。


建物の利用者にとって、取り巻くファシリティが作り出す空間、環境は大変重要です。
空間の快適性や日常の使い勝手のよさは、そのまま利用者の効率やモチベーションのUPに繋がっていきます。会社のイメージにマッチしたエントランスや外観、室内のデザインは、建物の内外でブランドアイデンティティの確立にも寄与します。

ファシリティを有効活用し、生産性のレベルを上げるためのツールとするには、ハードウェアの定量的な性能評価だけでなく、こうした利用者をはじめとした人の視点でみる、定性的な質的評価も必要になってきます。
高い耐震性能は、物理的な安全というだけでなく、何よりも建物利用者を守るという姿勢を体現することで、環境への対応も同様に企業としての姿勢を体現することにも繋がります。これらがもたらすのは有形の価値だけでなく無形の価値にも繋がってくると言えるでしょう。
 
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価値評価のバランスと戦略のデシジョンメイク
 

 
ファシリティは資産であり、コストでもあります

ファシリティは資産であり、コストでもあります

まずは、定量的な評価から

評価は、まず定量的、客観的に捉えられるところから始めて、現状の課題を洗い出していきます。


これまで建物は「資産」として評価されてきました。
投資を考える場合はハード面での性能の劣化、陳腐化などの有形価値について評価することが一般的で、これらに対する投資は、こうしたマイナス面を如何に最小化するかという点での検討が中心となります。近年では、土地の値下がりなどによる評価価格の原価割れや、かかる経費、リスクなど、「コスト」の面でも捉えられるようになってきていますので、ますますその傾向は強くなってきています。

一方で、ファシリティへの投資は、こうしたマイナス削減だけではなく、それを如何に活用し、収益の向上に結びつけるのかが柱になります。そのためには、知的生産性やモチベーションの向上、ブランドの訴求などに寄与させていくことが重要となり、そこへの投資も考えていく必要があります。投資の原資は有限ですので、どこでそのバランスを取るのかということがポイントとなってきますが、それには投資とその効果を多面的に捉えていく事が重要です。

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