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[issued:2006.08.09]

耐震診断結果の読み方と補強目標の検討

─耐震指標:Is値の意味と必要な耐震性能とは?─

一般的に補強計画においては、耐震指標Is値が0.6を上回ることが目標となりますが、それはどのような耐震性能を意味するのでしょうか?

永井裕ポートレイト大成建設(株)
設計本部
シニア・エンジニア
永井裕

4. 

本当に必要な「耐震性能」とは何か?


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構造体以外にも耐震性が必要

構造体以外にも必要な耐震性能


 建物によっては「耐震性能」確保の必要性は、構造体ばかりでなく外装ヤドア、サッシ等の非構造部材や建築設備など「施設全体」を考慮する必要がある場合もあります。
 また、地震で被害を受けた場合、再利用に際して「どの程度の修繕が必要なのか?」といったことやPML等を考慮した「資産価値としての耐震性」についてのご相談を多くいただいております。特に最近は 事業の継続性を考え、機能維持を前提とした耐震補強について検討したいとされるご要望が多くなっています。

 耐震補強は、こうした「地震対策」全体から見ると最も基本となる対策であり、その意味でも「補強後の性能」については、ファシリティ全体にとって必要な基盤性能としてとらえていく必要があるといえます。

 補強計画を進める上では、補強方法や建物の使い勝手、デザイン的な影響等に目がいきがちになってしまいます。しかし、補強投資の費用対効果をあげる上でも、診断結果を十分把握し、必要な耐震性能とカバー範囲はどこまでなのか?あるいは許容できる被害はどの程度までなのか?といった、補強の目的・目標について、今一度明確にしておくことが必要です。本来必要な耐震性能を実現するには、トータルコストを考えても「建替え」の方がメリットが大きい場合もあり得ます。
 耐震補強については建物単体の問題としてだけではなく、経営課題の視点からファシリティ全体のライフサイクルの中で、中長期的な展望のもと取り組まれることが重要ではないでしょうか。
大成建設の事業継続管理(BCM)支援ソリューション

被害の最小化とRTOの短縮を目標に、被災想定や事業影響分析をはじめ、それに基づく効果的な減災対策、そしてBCPの構築から運用までをトータルにサポートいたします。

耐震補強のデザインソリューション

「耐震補強」という構造改修に対する要求は、近年その質を大きく変化させてきている。
今回の「特集:デザインと耐震」では、その現状をエンジニアとデザイナー4つの視点から議論していきたいと思う。


補強にも使える耐震天井 T-Ceiling

天井支持要素と耐震要素を明確に分離することで耐震性の高い天井を構築します

RC造の耐震補強

耐震補強とは不足している耐震要素を補完するということ。大成建設は「やさしい」をキーコンセプトに、費用対効果の高い耐震補強をご提供します。


免震レトロフィット(免震補強)

今ある建物を使いながら免震建物に!
免震レトロフィットは、建物を使いながら基礎部分や中間階の柱等に新しく免震装置を組み込むことによって、既存の建物を免震建物に生まれ変わらせる「免震補強工法」です。

制震レトロフィット(制震補強)

地震エネルギーを吸収する制震装置を使った耐震補強は、建物の変形をおさえ、耐震性能を高めます。


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