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[issued:2008.02.25]

明治屋様の企業姿勢を具現化する中間階免震レトロフィット

コンプライアンス重視とお客様本位をミッションとして取り組んだ「使いながらの耐震補強」。 銀座の一等地で実現された「中間階免震レトロフィット」の現場に迫ります。


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保有建物の耐震診断を順次進め、耐震性能の確保にあたられている明治屋様。銀座ビルはその耐震補強第一号です。テナントが入居したままの「使いながらの耐震補強」として「中間階免震レトロフィット」を採用しました。施工にあたっては大きな配慮が必要とされたプロジェクトはどのように進められたのでしょう?

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耐震補強は地道な作業の積み上げです。信頼感を絶対に失わないことをつねに肝に銘じ、現場に日参しました。株式会社明治屋 本社 人事総務部 管理課 次長 山本治行(やまもと・はるゆき)さん


免震レトロフィット採用の背景や工事現場での状況について、明治屋様、テナント様、近隣、設計者、施工者の間で毎日の調整や判断の最前線に立っていただいた、本社人事総務部管理課次長の山本治行(やまもと・はるゆき)さんからお話を伺いました。
 
 
耐震診断の結果を受け耐震補強に取り組むことを決定しました。

2005年の年末あたりから耐震改修促進法を遵守した施設経営を行おうとする動きが具体化しはじめ、当社保有の建物の耐震診断を実施することになりました。

最初の診断は翌年の11月頃、銀座ビルでした。
診断結果を見ますと、耐震性能を表す指標であるIs値が安全と言われる0.6に達しておらず、耐震性能の向上は不可欠と判断。この建物を1971年に施工していただいた大成さんに補強の相談をさせていただきました。また、資産としての価値を最大化していこうとの経営判断も補強決定の要因でした。


 
可能な手段の比較から免震レトロフィットを採用。テナント様に補強後の安心感をご理解いただくことができました。

そこで補強手段として耐震、制震、免震を比較検討しました。
しかし、耐震や制震ではあらたに補強用の部材や装置を設置するスペースが必要となり、テナント様の快適性や使い勝手が悪くなり、店舗やオフィスの有効面積が少なくなるため資産としての価値も目減りするなどデメリットの方が大きいと判断。床面積や外壁に手をかけずにビルを使いながら補強するためには免震レトロフィットが最適と、上司と相談して判断。社長、副社長など経営トップ、さらに当社の建築顧問も交え何回も協議を行い採用へと漕ぎ着けました。


 
実施に先立って、まずテナントの皆さんに免震の効果をご説明しました。
免震装置を1階の柱頭に設置するために柱を切る、エレベータや建物もいったん切るという話にはさすがに驚かれた様子でしたが、「大地震でも安心で、逆に外に避難しなくていいですね」といった評価もいただき、安心感をもっていただいたものと考えています。

 
担当者として現場には日参。テナント様、近隣の方々とのきめ細やかなコミュニケーションを心がけました。

工事スケジュールを組むにあたっては、各テナントさんの営業時間やビジネスの状況等をお聞きし、その時間を避ける工程を計画しました。また近隣にお住まいの方もいらっしゃいます。両隣は飲食店、夜間も営業をされています。こうした点も含め、全て配慮した計画としました。
エレベータは免震対応のものに取り換える必要があります。エレベータは1台でしたので、全7ヶ月の工期のうち3ヶ月間エレベータが使えない状態になってしまいます。しかしテナント様はすべて4階以上。何度考えてもご協力いただいたテナントの皆さんには頭が下がります。


仕上げの撤去等ではスピーディに工事をすすめるためにブレイカーという破砕機を使う場合があります。これらの大きな音を出す機器を使用する前には試験施工で実際に音を聴いていただくテストなどを行い、使用の可否やいい時間帯などをご判断いただきました。大成さんの担当所長の金子さんとはいつも、「一度でも信頼を失うことがあってはいけない、失敗が許されない工事ですね。」と話しながら、日々対策を検討していました。

銀座ビル3階に現場事務所を構えたこともコミュニケーションを密にすることにはプラスでした。テナント様や近隣の方々の生の声が届きます。厳しくても「ありがたい」の一言です。
 
私は担当者として必ず現場に行き対応の相談や提案を受け、自分だけでは判断できかねることは、即座に京橋の本社に持ち帰り、このプロジェクトの責任者であった副社長あるいは上司(担当部長)と協議しました。判断に時間がかかればそれだけ工事の負担やテナント様や近隣の方々に我慢していだたく期間が増えるだけです。
工事期間中は社長も頻繁に現場に行かれていましたし、副社長ご自身も現場の様子を実際に見て、不明点は必ず確認される毎日でした。
 
 
プロジェクトを振り返って

このプロジェクトでは、「耐震改修促進法」に基づく認定を取得しました。耐震改修を行った建物として、中央区より「耐震改修済証」というものをいただき、そのプレートを1階エレベータの入口に掲示させていただいています。

銀座ビルが万全の耐震性能を持っていることの証しです。当社のコンプライアンス重視の経営の成果でもあると思いますし、当社の事業継続性という観点からもいい先鞭がつけられたのではないかと思っています。
 
担当者としては、とにかく大変な工事を無事終えられて感無量です。補強は地道な作業の連続でした。
はじめてのことですので当社もとにかく真摯に取り組むことを心がけました。それができたのは、大成さんの技術力、課題への対応力あってのことです。
また工事をはじめる時には近隣の方に挨拶させていただいたのですが、必ず施工会社はどこですかと聞かれました。「大成さんです」というと一様に安心されます。お願いしてよかったと思いっています。
社内報でもレポートさせていただきました。
 
明治屋として120年以上にわたって培ってきた経営理念『いつも いちばん いいものを』にこめられたホスピタリティやフロンティアスピリットを、施設面でも、さらには明治屋の企業活動全般で追求していることを広くご理解いただける機会が増えているものと考えています。
技術力、現場力、そして人間力で実現する「使いながら」

いまや一般化しつつある「使いながらの耐震補強」。
建物を事業活動の場として使いながら耐震補強は、建物の診断力、補強の設計力に加え、確かな「現場力」によって実現します。

免震レトロフィット(免震補強)

今ある建物を使いながら免震建物に!
免震レトロフィットは、建物を使いながら基礎部分や中間階の柱等に新しく免震装置を組み込むことによって、既存の建物を免震建物に生まれ変わらせる「免震補強工法」です。


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